天海祐希と同じ時代を生きるということ

まずは薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還- 大千穐楽 本当におめでとうございます!!!

このご時世、3ヶ月以上のロングランでキャスト、スタッフ数百名単位で4都府県を周って66公演一度も休演することなく大千穐楽を迎えられることって本当に奇跡に近いと思う。

最近は本当に感染者数増えていたし、9月なんかは逆に割と落ち着いてたから、宴席大好き新感線の皆さんは、地方だし飲みに行きたい誘惑も強かっただろうに、皆さんのプロ意識の高さや運の良さ、丈夫な体、愛に溢れたカンパニー全てに感謝…!!!

 

さて。アタクシ。

大阪1公演、東京4公演ライビュ1公演と計6回観劇させていただきました。

11月は毎週末コルドニアに入国させていただいて、最後は「あ、自分もう身体を重ねない限り天海祐希とこれ以上近づくことないわ」くらいの距離で拝ませて頂きました。

「待てコラアァァァ!!!!!」と叫びながら風のように私の真横を走り去っていった時に見た、あの彫刻みたいな横顔と吸い込まれそうな目力、鼻筋の美しさ、肌の白さ、顔の小ささ、手足の長さ、走り抜けていった時の風の感覚と合わせて網膜に焼き付いていて、多分死ぬ間際に思い出す光景の1シーンになってるんだろうな。

 

ヲタクをやっていると、「この現場はヲタクとして絶対に外してはならない」という感覚が養われるわけなんですが、言わずもがな薔薇サム2は完全にその現場でした。

多少の無理をしても、ちょっとくらい職場に迷惑をかけても行かなければならない現場でした(1日だけ有給とったけど、職場から電話かかりまくってて割とやばかった)。

 

薔薇サム2は、天海祐希の魅力パッケージ、天海祐希ガチャSSR50連、天海祐希ヲタクの夢小説の実現、天海祐希ヲタクが43 ℃の熱発して脳が変性して死ぬ間際に見る夢、天海祐希ヲタクのあんたの夢叶えたろかスペシャル。

 

まさか令和4年に天海祐希が黒燕尾タキシードで男役ステップ踏みながら、愛あればこそのパロディやるなんて誰か思いましたかっつー話よ。

しかも回数重ねるにつれ本人もノリノリで、特大ウインクかまして投げキスを上にトスして捕まえて放り投げるってその必殺技なんですかどこで誰に習ったやつですか!?!??!!そういうのやらない契約だったんでは?どういう心境の変化!?

 

アタクシ、ゆりちゃんが月組トップスターに就任した1993年生まれですので、この世に生を受けてたとはいえどう足掻いてもゆりちゃんの男役姿をリアタイで拝むなんて無理なわけで。

しかも、宝塚歌劇団とは程よい距離を置きつつ、あまりその多くを語らず、数多くのOGジェンヌさんのように男役だった時の名残をチラ出しすることもなく、「あっそうだったそういえば宝塚出身だったわ」ってなる時もあるくらいのあの天海祐希が!?!?!?!!!

 

この薔薇サム2 のために、今までそういうの封印してきたのかと疑うまである。そういうことちょいちょいしてると有り難みが薄れるからね。

しかも、いくら若々しいとはいえさすがに実年齢55歳、退団から約30年経ってるのに現役の時のタキシード姿と何が違いますの????なんだったらヅカメイクでもなく、普通の舞台化粧でその麗しい男性の仕上がりはどうなってますの????パワーアップしてません?

 

ゆりちゃんの男役って、男性!っていう濃厚な感じではなく少年らしいというか、男性でもなく女性でもない神秘的な生き物というか、少女漫画に出てくる爽やかでカッコよくて可愛くて守られたいけど守ってあげたいみたいな、いやいやそんなやつおらんって(笑)みたいな盛り過ぎの「アタシたちの中に誰にでもある、少女のアタシの人格が求める理想の男の子」の具現化ですよね。実現していいんですか?同じ次元で見せてもらっても???

その天海祐希の男装姿があの時の格好で、あの時のステップを踏みながら、あの時には見せることのなかった特大のキザりを搭載してパワーアップして蘇ってるなんて… ネタバレ踏まずに行ったので、普通に目を疑った。

「え、これゆりちゃ…いやいやさすがにちが…あ、いや天海祐希だ…」

ってなった感覚と、会場のどよめき、一生忘れません。

 

トートのエリザパロも、さすがに強火天海担トップヲタのいのうえさんの願望丸出しで、

本当にヲタクは権力持ってなんぼだなと思いました。いのうえさん、本当に欲望むき出しにしてくれて、ゆりちゃんにやらせてくれてありがとうございました。いくら包めばいいですか?高級マンゴーとか贈った方がいいすか??

トートのツボはサイドの編み込みです。異論は認める。

 

コスプレの数々だけでなく、舞台の0番に立って両手を広げるだけで空間を完全に支配する天海祐希が、あまりにも天海祐希で、本当に心揺さぶられました。

そうだった、これが天海祐希なんだった。

 

あのオーラは何なんでしょうか。オーラがくっきりとした輪郭を持って可視化されてますよね。美しいとかかっこいいとか、そういう言葉では全然足りなくてただひたすらに神々しい。美しい彫刻とか絵画とか、芸術作品を見ているような、神聖な神社のお社に向き合ってる時みたいな、あまり日常で感じることのない感覚。

本当に、舞台に立ってスポットライトを浴びるために生まれてきた人だなあ。

天海祐希と同じ時代に同じ日本で生まれて、この目で生の天海祐希を見ることができて、耳で天海祐希の歌を聞くことができて、全身で天海祐希のことを感じることができて本当に良かった。

力強いまっすぐな目、美しい鼻筋、大きな口、まっすぐに生え揃った白くて綺麗な歯、綺麗な富士額、それが全部入って余白もしっかりあるのに信じられないくらい小さな顔、芸術作品みたいなEライン、真っ白で透き通った肌(ドーラン塗ってない顔より下の方が顔より白いってどういうこと)、綺麗に浮き出た胸鎖乳突筋、セクシーな首元のホクロ、長くてすらっとした長身、華奢でしなやかなボディライン、まっすぐ伸びた長い腕、大きいのに女性らしくてほっそりした手、丁寧なネイルを施してある細くて長い指、人間と思えないくらい長い足、一つ一つ完璧なパーツが、それぞれ完璧なバランスを保って位置している、本当に奇跡みたいに美しい人。

 

それだけでももう十分すぎるくらい十分だけど、最後のカーテンコールで3 階席から2階席、1階席と会場を余すことなくなぞってお礼をする時の温かい目。古田先輩が出てくる時の楽しそうで優しい目。客席全体をまとめてマントで抱きしめる時の嬉しそうな顔。ライブビューイングであらかじめ台湾語でのありがとうを調べておいてそれを大声で叫ぶ優しさ。こんなハードな舞台を3ヶ月終えた時にはテンション上がっちゃって自分から古田先輩に抱きつきに行っちゃう可愛さも兼ね備えていて、ライビュでセリフを噛んじゃった時にほんの一瞬だけすごい悔しそうな表情が出てしまう人間らしさとか、見た目の美しさとか舞台人としてのストロングポイントだけじゃなく、この人のこういうところがすごい好きだったんだ。

 

どの公演に来ようとも、平等に高いクオリティを保った舞台を続けるために、自分の持ってるスキルを余すことなく発揮できるよう常にアップデートして努力を惜しまないその姿勢が、あの人間離れした神々しいオーラを構成しているのかもなあ。

 

どんな人にも平等に優しくて愛に溢れた人だから、休演になることに対して人一倍悔しがりそうだし、それもあって本当に走りきることができて良かった…!!

 

このコロナ禍でエンタメ業界はかなり打撃を受けたと思うし、さすがの天下の新感線も例外ではなかったかもしれないけど。

この鬱屈とした世の中だったからこそ、どの角度からどう見ても最高の大娯楽作品、薔薇とサムライ2をやってくれた意味があったと思うし、かっこいい大人達が全力でふざけて、全力で真剣で、でも肩の力は抜けてて、どしっと構えてる姿がもう超超超かっこよかった。しびれた。

ド級のエンタメの全身で浴びると、人は本当に幸せになるし、月並みですが明日から頑張ろうってなるよね。心のビタミンC、大事。本当に。

世代交代がテーマのお話でしたが、まあ相対的に見ると私はバトンを貰う新世代に分類されるんだろうけれど、こんなにカッコいい大人達になりたい…!!!って全力で思わせてくれたよね。というかあの人たちカッコよすぎるし、あんな風にはまだまだなれっこなさそうだし、これからも一生かっこいい大人達でいてほしい。ね。

 

今回の大千穐楽は仕事の都合でどうしても行けそうになかったので、

次回のゆりちゃんが出る新感線の大千穐楽に絶対行くぞという目標ができました。人間目標ができると生きる気力も湧いてくるってもんよ。

天海祐希を好きになって12年弱、前回の薔薇サム無印直後に沼落ちした私にとって、薔薇サムは憧れの作品であり本当に行けなかったのが悔しくてたまらなかった作品でもありました。

こんな形でこんな最高な薔薇サムに行けるなんて夢にも思ってなかったし、天海祐希のあんな姿を見れるなんて夢にも思ってなかったし、生きてみるもんですね。

生きてたらいいことあるね。

 

この12年、アンヌが海賊から立派な一国の女王になったようにアタクシにとっても激動の12年でした。17 歳が29歳になってますからね。今気づいたけどこれ、ゆりちゃんが宝塚音楽学校に入学してトップスターになって退団するまでの期間とドン被りじゃん。これも何かの縁ですね。

アタクシ実はケッペルと同業者なんですが、この12年っていうのは本当に相当大変でありんした。ゆりちゃんのことはずっと大好きだったけど、どうしても本当に忙しかったりヲタクをするのに不利なところに住んでる時期もあったり、自分の人生でいっぱいいっぱいだったんですね。ゆりちゃんの言葉を借りるなら「自分の人生を全力で応援してる」時期というかね。

ゆりちゃんからしたら褒められるのかもしれませんけれども、別に精力的に追っかけなくても、街を歩けばテレビをつければ目に触れるわけです。

なんせ天海祐希なんでね。大女優なのでね。見ようと思わなくても目に飛び込んでくるからね。「あ〜次はこんなドラマに出るのかー時間合えば見よ」「今度はこの特番ドラマかあ」「あ、新しいCM」「視聴率良かったのか安心安心」くらいのゆる〜〜い追い方をのらりくらりしてたんですけど、ここで本腰入れ直します。およそ10年ぶりにガチらせてもらいます。

 

とはいえ比較的忙しい毎日で他に好きなこともいっぱいあったりするので、

ずっとこの熱量で、というわけにはいかないかもしれない。けど今回の薔薇サムでやっぱり天海祐希だけは何年経ってもどうなっても一生好きだなと再認識したので。

自分なりのペースで気ままに、でも確実に天海祐希に一生ついていきたいと思います。

自分の人生を充実させて、バキバキ働いて稼いだお金で天海祐希に会いに行くほうが、

天海祐希にも顔向けできますからね!!!

 

幸運にも天海祐希と同じ時代を生きることが出来て、

天海祐希にもらったパワーで全力で自分の人生を生きることが出来て、

私ってば超絶幸せ者じゃない??

次の大千穐楽まで頑張って生きよ。天海祐希を好きでいられて良かった。

よくやった、12年前の私!!!!(cv.アンヌ)

 

こんな気持ちにさせてくれた劇団☆新感線の皆様、薔薇サム2に関わってくれた全ての人、そして何より天海祐希様、本当にありがとうございました。

私は幸せです〜!!!!!